指宿のたまて箱と日本最南端の駅
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(特急)指宿のたまて箱
指宿のたまて箱は、鹿児島中央と指宿を1時間足らずで結ぶ、指宿枕崎線の観光列車(特急)で、九州新幹線の全線開通とともに誕生しました。土日しか走らない観光列車が多い中、指宿のたまて箱は、毎日の定期運転、特に、観光の季節には、1日3往復運転されます。略称は、「いぶたま」、ローマ字で、「IBUTAMA」と表記されます。2両編成、全車指定席、定員60名。@指宿

 
鹿児島中央駅にて
略称は「IBUTAMA」
真っ黒な車体
反対側は真っ白

 
車内(1) 回転クロスシート
白と黒のエクステリアもさることながら、インテリアもまた奇抜です。天井以外は木製で、一風、変わったシートが並ぶとともに、木の温もりを感じさせてくれます。木の材質は、1号車がチーク、2号車が杉で、2号車の方が白っぽい色調です。車販用ワゴンもまた木製です。

 
2つの席が寄り添って見えます
背面は木製です
テーブルは肘掛け収納式
側面や荷物棚も木製です

 
車内(2) 色々なシート
シートは大きく分けて4タイプです。回転クロスシートが32席、海側を向いたシートが16席、ボックスシートが8席、および、本棚に囲まれたシートが4席あり、定員は計60名です。なお、海側を向いたシートは、左右に40度づつ回転します。また、本棚に囲まれたシートのうち、2席はペアシートです。

 
海側を向いたシートが・・・
1号車に5席、2号車に11席
1号車の運転室背部に・・・
定員8名のボックスシート
2号車の中央、本棚の下に・・・
4人分のソファシートがあります

 
フリースペース
2号車の運転室背部のフリースペースには、山側に大人用のソファ、海側の2段高い位置に子供用の椅子があり、その右側にベビーサークルがあります。ここでは、お子様を遊ばせながら、親御さんが後ろで見守るという使い方が推測できます。また、1号車の中央付近に、本棚に囲まれたペアソファがあり、お子様に本を読んであげる親御さんの姿が想像できます。

 
子供用の椅子とベビーサークル
本棚に囲まれたペアソファ(1号車)
車販スペース(1号車)
車販スペースの奥にある棚

 
西大山=日本最南端の駅
西大山は、日本の鉄道で、最南端の駅にあたります。指宿から3つ目の駅ですが、指宿から先は列車の本数が激減します。そのせいか、鉄道より、車や観光バスで訪れる人の方が多いようです。観光客のお目当ては、最南端の駅碑と開聞岳、そして、黄色いポストと幸せの鐘のようです。駅舎はなく、無人駅です。

 
指宿側のホーム先端より
枕崎側のホーム先端より
幸せの鐘
鐘に刻まれた標語、ここをクリック!
幸せを届ける黄色いポスト
ポストの由来、ここをクリック!

 
最南端の駅碑と開聞岳
上り(鹿児島中央行き)普通列車が入線してきました。最南端の駅碑は、西大山駅ホームの枕崎側先端にあり、開聞岳(かいもんだけ)も同じ方向にあります。すなわち、写真を撮ったあと、この列車に乗ることができます。

 
薩摩富士とも呼ばれ、標高924m
列車は碑の位置に停車します

 
寝台列車の館★ホームページ
撮影: 2012年11月