夢空間

 

 
写真の3両の車両、手前(1号車)から、ダイニングカー(食堂車)、ラウンジカー「スープリモ」、デラックススリーパー(寝台車)を総称して「夢空間」といいます。そして、この車両は、北斗星車両に連結され、愛称を夢空間○○号とか○○夢物語号と命名され、上野から北東北や北海道、ときには、関西方面へ臨時列車として運転されました。

デラックススリーパーは、車両の半分を占めるエクセレントスイート(ES)1室と、残りを2分するスーペリアツイン(ST)2室から成り、客室内にバスタブを備えています。世界広しといえど、バスタブを備える寝台列車は、夢空間のほか、南アフリカを走るロボスレイル(Rovos Rail)と、同じく南アフリカのザ・ブルートレインしか見当たりません。

当時、年に希にしか走らないため、どちらかというと、切符がとれてから旅行の計画を立てることになります。運良く、この列車のスーペリアツインに乗車することができましたので、個室内を紹介します。なお、エクセレントスイートとラウンジカーは展示会で撮影しました。

夢空間は、2003年夏の臨時列車を最後に、一般旅客向け運用から引退しました。


 

 
スーペリアツイン

 
スーペリアツインの窓
3号車11番
デラックススリーパーの通路
奥から1番(ES)、11番・12番(ST)
リビング、机は折り畳めます
リビング、ドアは浴室用
テレビ台、VHSデッキを備えます
テレビ(14インチ)と公衆電話

 
ベッド&照明

 
ベッド:82×190cm
ベッドを動かし、ハリウッドツイン
枕元に読書灯
窓とカーテン
荷物棚:72×32cm
灯りが天井を照らします

 
バスルーム

 
鏡とヘアドライヤ
ムーディな照明と鏡
シャワーとバスタブ
洗面台とトイレ

 
スーペリアツイン平面図

 
スーペリアツインデータ
客室 325×198 cm
ベッド 82×190 cm
ソファ 125×65 cm
95×35 cm
浴室 162×115 cm
バスタブ
(湯量)
96×53×38(深さ) cm

 
エクセレントスイート
ドアの向こうが寝室
120cm幅のベッドがふたつ
リビングスペース
ソファー2脚とテーブル

 
ラウンジカー「スープリモ」
営業中であれば、ここはミニバー
ゆったりしたソファ

 
ダイニングカー
ダイニングカー室内
2人用テーブル

 
夢空間北斗星ニセコ
札幌駅に、上り「夢空間北斗星ニセコ」上野行きが、DD51のプッシュプルで入線してきました。運転経路は、函館本線経由、最初の停車駅は小樽です。小樽では、プッシュプルから重連に、機関車の付け替え作業が行われました。

 
プッシュプルのまま小樽に到着
後ろのDD51が先頭に回ります
バックで先頭車に連結します
DD51重連の完成

 
寝台列車の館★ホームページ
撮影: 2001年9月