サンライズエクスプレス

 
シングルとソロの違い
【車両】
 シングルはダブルデッカー、ソロはシングルデッカーを上/下段構造にしたものです。このため、シングルは天井の高さ(185cm)が十分にありますが、ソロは天井の高さ(145cm)に余裕がありません。

【通路】
 何れも中央通路の左右に客室があるタイプです。シングルは1階と2階にそれぞれ通路がありますが、ソロは下段のみです。このため、ソロの下段室には上段室への階段が、また、上段室には下段室の立ちスペースが張り出しています。

【部屋】
 シングルは長方形、ソロは足元が張り出しています。床面積は、ソロの方が張り出し部分だけ狭くなります。また、天井の高さは、シングルではどの位置でも立つことができますが、ソロでは下段室が入口付近、上段室は階段付近でしか立つことができません。

【ベッド】
 ベッドの幅はどちらも70cmですが、足元側はソロの方が狭い(シングル:60cm、ソロ:55cm)。

【豆知識】
 サンライズの編成を2M5Tと言います(M=モータ、T=トレーラ)。2Mの2両はソロ車とノビノビ座席車で、床下にモータを搭載するためシングルデッカー構造になっています。5Tの5両はダブルデッカー車で、モータはありません。


 

 
B1個室「シングル」
B1個室「シングル」の車両は、ダブルデッカー構造で、1階はデッキレベルより下側に沈んでいます。また、通路は1階と2階、それぞれにあり、1階に下る階段と2階に上がる階段があります。シングル1階室と2階室は、部屋の断面形状が異なりますが、設備は同じです。

 
1階へ下りる階段(5段)
2階へ上がる階段(5段)
通路の左右に個室が並びます
ルームキーは暗証番号式

 
シングル2階室
シングル2階室は、天井が上方に向かって丸くなっています。床は、車両が左右に膨らんでいるため、1階室よりやや広いです。

 
ドアを開けると、すぐにベッドです
ベッドは線路と平行です
枕元に照明・BGM操作パネル
BGMはNHK-FMのみ

 
ベッドに寝そべって見える光景です。夜間、晴れていれば満天の星空を見ることができます。1階室にも同じ写真を掲載しましたので、比較してみて下さい。

 
テーブル
寝間着が用意されています
電源コンセントがあります

 
シングル1階室
シングル1階室は、天井が上方に向かって末広がりになっています。床は、ホームレベルより低く、1階室よりやや狭くなっています。

 
ベッドの足元側の幅は60cm
ベッドの枕元側の幅は70cm
窓はホームと同じ高さです
入口ドアの取っ手

 
ベッドに寝そべって見える光景です。2階室と比較してみて下さい。

 
こちらが足元側
こちらが枕元側
冷房吹き出し口と室内照明
暖房はベッドの下

 
シングル 単位cm
- 2階室 1階室
部屋 195×95 195×87
高さ 床から185 床から183
ベッド 70〜60×195 70〜60×195
テーブル 30×95 30×87
27×103 27×103
119×72 119×74

 
ソロ

 
ソロ下段
ソロ上段

 
シングルツイン
写真には写っていませんが
上段にも窓があります
ベッドを折りたたむと
向かい合った椅子になります

 
ノビノビ座席
毛布がありますが、枕はありません
上段へは梯子段を上がります

 
ミニロビー
ここはフリースペースです
椅子は固く、長居できません

 
【作者後記】
 B寝台個室には、ソロとシングルがあり、両方に乗車しました。ソロは天井が低いため、かなり狭く感じます。一方、シングルは天井が高く、開放感があります。寝台料金の差は1,050円、この差なら、私はシングルを選びます。

 
寝台列車の館★ホームページ
撮影: 2005年8月,2010年8月