なは

 
「なは」は、2008年3月14日、最後の運転をもって引退しました。

「なは」の由来は「那覇」、沖縄の首都です。1968年、米軍の占領下におかれた沖縄の本土復帰の願いを込めて命名されました。最初は大阪-西鹿児島(現:鹿児島中央)の昼行特急としてデビューしましたが、1975年3月、山陽新幹線の博多開業に伴い、寝台特急に転身。2004年3月、九州新幹線の開業とともに、運転区間が新大阪-熊本に短縮されました。新幹線の影響を受けてきた「なは」ですが、今度は、新幹線とは無関係に、2005年10月1日、「彗星」の廃止に伴い、「あかつき」の相棒として、併結運転を始めました。運行区間は京都-熊本にちょっぴり延長されました。

「なは」は4両編成で、2人用個室デュエット(11室)1両、1人用個室ソロ(28室)1両、B寝台2両から成ります。デュエットの部屋の広さや構造は、配色こそ違え、「北斗星」と同じです。また、デュエットの寝台料金は、B寝台2個分と同額です。


 
なは@西鹿児島(当時)

 
デュエット車両
窓は上下にジグザグ
ソロ車両
窓が上下に揃ってます

 
デュエット上段

 
デュエットが11室並ぶ通路
ルームキーは暗証番号式
4段の階段を上がります
室内から見た階段と入口ドア
2つのベッドが並びます
就寝は枕木方向
ベッドの幅は70cm 
B寝台の標準サイズです

 

 
入口ドア上に大きな荷物棚
天井には空調と室内灯
枕元に読書灯
鏡がぐるっと部屋を囲みます
照明・BGM操作パネルとテーブル
テーブルの下はゴミ箱です
壁にはハンガーと鏡
反対側の壁には絵
調光可能な壁灯
「DUET」ロゴ入りの背もたれ

 
デュエット上段データ 単位:cm
部屋 193(幅)×195(奥)×135(高)
階段 58(幅)×80(奥)×115(高)
荷物棚 124(幅)×60(奥)×54(高)
ベッド 70(幅)×195(長)
95(幅)×47(高)
テーブル 50(幅)×30(奥)

 
デュエット下段

 
ベッドの配色は上段と同じ
天井は凸形で、高さは十分

 
ソロ
ソロ下段
ソロ上段
ソロ下段・上段とも部屋全体がベッドになっています。下段はベッド中央付近、上段はベッド足元側に出入口があるため、この部分のベッドに切れ込みがあります。ドアは、下段がスライド式、上段が折り畳み式です。また、部屋の中に電源コンセントがあるのを確認しました。

 

 
寝台列車の館★ホームページ
撮影: 2002年11月,2005年11月